よく、「株で家を失った・・」とか「退職金が半分・・」などの声が聞かれます。
株を買うとそんな目にあうのでしょうか?
考えてみてください。
宝くじの売り場に1,000万円持っていきますか?
パチンコ屋に毎日5万円ずつつぎこみますか?
そんな人はいませんね。
あなたはなぜ、宝くじで1,000万円を賭けないのですか?
増やしたいんでしょう?
答えは簡単!たぶんあなたは「スッた時の損失額」を見積もっているのです。
それは株もFXも同じことです。
熱くなってつぎ込めば、どんな投資も怖いものです。
(投資と投機は違いますが、それはまたのちのち・・)
株価がどう動くかは、誰にもわかりません。
ある程度の予想はできても、世界情勢や受給、業績など、さまざまな要素が思いがけない値動きを引き起こしたりしますので、計画通りにはいかないことも多いのも事実。
だからこそ投資する金額と許容できる損失額を見極め、「ここまで下がれば損切りする」などのルールを決めて粛々と実行すれば、
株投資は怖くはありません。
(1) まずは証券会社選びから
やっぱり手数料が安い会社がいい!
でも買う総額によって「最安」の会社は変わってきます。
ここは50万円と100万円の場合に絞って10社ずつリストアップしてみます。
(現物、成り行き注文の場合。2021年11月の順位です。)
【約定 50万の場合】
順 位 | 会社名 | 手数料 |
---|---|---|
1位 | 松井証券 | 0円 |
2位 | 日産証券 | 88円 |
3位 | CONNECT | 165円 |
4位 | SBIネオトレード証券 | 198円 |
5位 | DMM.com証券 | 198円 |
6位 | GMOクリック証券 | 260円 |
7位 | auカブコム証券 | 275円 |
8位 | SBI証券 | 275円 |
9位 | LINE証券 | 275円 |
10位 | 楽天証券 | 275円 |
【約定 100万の場合】
順 位 | 会社名 | 手数料 |
---|---|---|
1位 | 日産証券 | 165円 |
2位 | SBIネオトレード証券 | 330円 |
3位 | CONNECT | 330円 |
4位 | DMM.com証券 | 374円 |
5位 | GMOクリック証券 | 460円 |
6位 | auカブコム証券 | 535円 |
7位 | SBI証券 | 535円 |
8位 | LINE証券 | 535円 |
9位 | 楽天証券 | 535円 |
10位 | 岡三オンライン証券 | 660円 |
50万円で1位の松井証券は、100万円では1,100円になってしまいます。
個人的な意見ですが、50万を少し超えることも多いと思うので「う~ん・・」てな感じですね。
ちなみに私は信用取引メインなので「SBIネオトレード証券」。
SBIネオトレード証券で信用取引は約定50万でも1,000万でもタダです。
もちろん金利(2.3%)かかりますが・・・
私が現物メインなら、日産、CONNECT、SBIトレードあたりを選ぶと思います。
でも私の株仲間の多くは「SBI証券」を使っています。
なぜ?と思って聞いてみると、ツールが高機能で使いやすい、情報量が多いことのようです。
それらは銘柄選びや売買タイミングの判断には重要なことですね!
実際にSBI証券は、グループ(SBIネオモバイル、SBIネオトレード含む)で口座開設数は断トツで、国内シェアは1位です。(21年4~6月)
証券会社を決め、元手を入金したら、さっそくスタート!
日本製紙の株を例に、必要な価格を計算してみます。
12月10日現在、1,129円です。
取引単位は100株なので、
1,129円 × 100株 = 112,900円 となります。
つまり、112,900円を証券会社の自分の口座に入れて(銀行から証券口座への入金は、どの証券会社も「クイック入金」などと呼ばれるカンタンで無料のサービスがあります!)、買うだけです。
大切なお金ですから慎重になるのもよいのですが、「思い切り」も大事です。
「思い切り」の有無は、投資で勝つ人と負ける人の「差」でもあります。
買い方には「指値」と「成行」という注文方法があります。
「指値」は、簡単に言うと、「いくらまで下がったら買う」という注文。
「成行」は、「今の値段で買う」という注文です。
どちらにしようか、悩むところですね。
でも「ここだ!」というタイミングを命中させることなんて普通の人には難しいですね。
「指値」をして買えないことも多いのです。
そこでオススメなのは「成行」でとりあえず買ってみることです。
怖ければ、とりあえず買おうと思っている数量の半分だけ買って、様子を見るのも一つの方法です。
思い通りに上がれば買い増してもいいし、下がったら様子を見ながら買値の下で買うこともできます。
「買おうと思ってたのに・・・」「指値」でチャンスを逃して後悔するより「成行」で!
○「テーマ株」とは
なにかの「テーマ」に関する銘柄のことです。
「テーマ」にもいろいろ。
たとえば、「コロナ明け」「インバウンド」「EV」「世界情勢」「円安」「環境保全」
ニュースを見ていると、例を上げるとキリがないほどのテーマがあふれています。
銘柄選びでは、さまざまなテーマに関連する銘柄の中からよさげな銘柄をチョイス、、良い波が来たら最高のタイミングでテイクオフ!
・・・したいですね!
手仕舞うタイミングも考えておかなければいけません。
そのテーマが長期にわたるテーマならば長くホールドしたいし、短期なら下落に転じる兆しを見逃さないようにしなくてはなりません。
もちろん、そのテーマで株価が上昇!とはいかない場合もありますし、逆にそのテーマのせいで売上が激減する企業もあるので要注意。
「テーマ株」だからって安心できませんよ。思わぬ事件(不祥事など)で一気に崩れることもあるので決めたロスカットの厳守も重要!!
○国策に売りなし
私は「国が決めた方針に従っていれば安心!」ということだと解釈しています。
総理や担当大臣が会見して「~は、~することにします!」と発表すれば、みなさんは「じゃあこの会社が注目されるかな。これが売れるかな。」と考えます。そして買いが集まります。
たとえば「何年までにEVを普及させる」とか、「脱化石燃料」とか、最近では「自転車に乗るときにはヘルメット」これだって国策だと思います。
実際に自転車用ヘルメットは品薄になり、工場はフル回転。業績はアップ、だから株価も期待を集めてアップなんてね。
○風が吹けば桶屋が儲かる
(風が吹いて砂が舞う→目に入って失明してしまう→三味線ひきが増えるから三味線が売れる→三味線づくりに猫の皮が使われる→天敵がいなくなりネズミが増える→増えたネズミが桶をかじって穴が開く→桶屋さんが儲かる!)
テレ東の経済ニュースなどを見ていると、いろんな経済ニュースがひっきりなしに流れてきますね。
株価はさまざまなニュース(材料)で上げ下げを繰り返します。
中には「このニュースで、なんで上がってる?」または「なぜこんなに売られてるの?」と首をかしげることも、みなさん経験済みかもしれません。
事が起きれば誰かが儲けたり損したりします。またその「誰か」が損したらその影響で他の「誰か」が損したり(儲けたり)・・・
いろんな「事」が起こりますね。その「事」によって儲かる、(または損する)桶屋(会社)があります。
戦争→石油が上がる→運送業界がコスト高で困る→送料が上がる→・・・・
とか、
海外の会社が九州に工場を作る→地元が潤う、地価が上がる、求人が増える、関連企業がその周辺に移転してくる・・・・
とか、
連想ゲームのようですが、先の先を読んで銘柄を選択し、いいタイミングでエントリすることでトレードの勝率を上げたりもできますね!
もちろん狙っている銘柄も、株価が上がってからのエントリではその間の利益を取りそこねてしまいますし、なにかのニュース(材料)で下げ始め、そのニュースを見なかったことにしていたら逃げ遅れて大損してしまう。
プロのトレーダーがしのぎを削るマーケットで「先手を打つ」ことも重要です。
そのためにはやはり、アンテナ感度を上げて、いつも聞き流しているニュースから「連想ゲーム」をする習慣をつけたいものです。
「資金管理」とは、自分が投資に回せるお金のうち、実際にどのくらいの金額を投資するかを管理することです。
そんなこと簡単だ!と思いますか?
恥ずかしながら、私は管理できずにギブアップした退場経験者です。
大負けして元手が溶け、投資が継続できなくなると、資金作りから出直しです。
どうすればいいか・・・
答えは、「大負けしないこと」
つまり
「最悪の場合に損はいくらになってしまうのか?」
「どのくらいまでなら耐えられるか」
を計算したうえで買うのです。
これもまた当たり前のことですが、使う予定の資金をつぎ込んではいけません!
また、信用取引をしている人は特に徹底して「資金管理」しないと大変なことになりますよ!
株取引を無事に継続するには「攻め」以上に「守り」が重要なのです。
株を買うからには、儲けたいですね。
儲けるためには、目をつぶって銘柄一覧を指さし「これを1,000株買うぞっ!」などと一か八かの買い方をしてはいけません。
「わかってる!そんな人いない!」
ですよね。
あなたは、儲けるために「銘柄の選び方」や「買うタイミング」などを研究すると思います。
そして予定通りに買い、予定通りに売る。
「カンタンだ!これで儲かる♪」
なかなかそうはいきません。
なぜなら、本やブログなどで研究し、わかったつもりでも、その通りには出来ないものなのです。
株価が上がるか下がるか。長い目で見ればどちらの確率も約2分の1のはずです。
上がり続けるなら、日経平均は今頃1万円台にとどまっているはずがないし、下がり続けるとしたら日本経済は終わっています。
でも個人投資家の中で、コンスタントに儲けている人は1割もいないといわれています。
なぜでしょうか?
それの理由は「心」と、それによってやってしまう「行動」にあります。
負けを認めるのは誰でも悔しいですよね?
そういう「心」。
負けてしまった時に、「負けました。手を引きます」と潔くその対処をしなければいけないのに、
そもそも負けを認めたくないから認めない。認めないから放っておく。その「行動」。
都合の良い(ように見える)考え方ですね。でも、これが9割の個人投資家が勝てないすべての元凶なのです。
あなたがもし「気がついたらいつも元手が減っている」としたら、無意識にその「心」になっているのかもしれません。
「あれ、おかしいな?勉強したのに・・」
ちょっと待って!
あなたは「わかった」ことを「その通りに実行」しましたか??
都合よく「心」に従ってしまったのではないですか?
では、どうしたら自分に都合の良い「心」に勝てるのでしょうか?
簡単なことではありませんが、感情を捨てる事。
淡々と、計画通りに売買することが重要です。
多くの人は、買った株が値下がりした時に、「上がるだろう」と思って放っておきます。
その結果、損失は膨らみ続けるのです。
なぜか?
認めたくないでしょうが、「下がっているものはもっと下がる」からです。
◎ 下がったら売りましょう。買い増しなどせずに。
逆に買った株が思い通りに値上がりした時、慌てて利益確定してしまいます。
「心」がこうささやきます。
「上がった!そろそろ下げるだろう。
せっかく利益が出てきたし、ここで利益確定しないと、
反転して下がったら利益がなくなるどころか損になってしまう!」
上昇している株価が、どうして下がり始めるのですか?その根拠は?
どこで下落に転じるかは、誰にもわかりません。
「上がっている株は上がる」確率が高い。だから、利益は最大限に増やしたほうがよいのです。
◎ 上がっている間は、持っておきましょう。
はっきり言います。
(もちろん「確率」のお話ですが)
上がっている株は上がる。
下がっている株は下がる。
自分の勝手思い込みで売買しないことです。
プロでも大失敗することがある株の世界で、入門されたばかりの初心者の方が、
最初から自己流の判断で勝てるほど甘くはありません。
利益を出せない人は、理想の動きをしなかった時、これを「失敗」と認めることができません。
弱い心で足がすくんで「逃げる」ことが出来ないのです。
だから下がっていく保有株のチャートをみながら手放せなかったり、それどころか「ここまで下がったから買い増し(難平:ナンピン)しよう」などと考えて、今まさに下がっていく銘柄の保有を増やしたりします。
大逆転を狙っているのでしょうが、確率で考えると、うまくいかない確率が高いのです。
「失敗」を認めて逃げましょう!これを「損切り」といいます。
(「損」という言葉は負けた感じで嫌なので、「ロスカット」と呼びましょうね!)
「損は少なく」これが鉄則です。
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットは、金持ちになる方法を聞かれ、こう言いました。
1.損をしないこと
2.ルールを忘れないこと
金持ちになるには「損をしない」なんて、当たり前ですが大事なことなんです。
そして、損をしないためには、損切りなどの「ルール」を強い心で守ることが必須です!
最後に・・
資産を増やすために大事なことがあります。
それは、「続けること」です。
前にも触れましたが、継続不可能にまで元本が値減りして、「退場」になってしまえば元本作りから始めるか、株をやめるかしかありません。
「続ける」ためには、資金管理をお忘れなく。
健闘を祈っています!
おすすめリンクです。 ぜひ行ってみてくださいね!